Hawaiiana
ハワイ語を学ぶ
ハワイ語のアクセントのつけ方、単純化、発音の強調
さて今回は2つ以上の音節からなるハワイ語の単語の発音の問題に取り組んでいきましょう。
これまでは1つの単語をいくつかの基本的な発音パターンに分け、それそれの音節を同じ強さで発音してきました。しかしそれでは、味気ない単調な音となってしまい、本来のハワイ語のリズムや美しさを失ってしまいます。そのため、どこにアクセントを置くかを学ぶ必要があります。
ハワイ語では単語の中でアクセントを置く箇所は通常最後の音節の一つ前になります。 そのため通常2つの音節からなる単語では、最初の音節がアクセントを置く箇所となります。
注意)発音の強さは 小文字 ‹ 大文字 ‹ 大文字太字 となっています。
ハワイ語 | 発音 | 意味 |
---|---|---|
lio | LEE-oh | house 家 |
3つの音節から成る単語も同様に最後の音節の一つ前の音節にアクセントを置きます。
ハワイ語 | 発音 | 意味 |
---|---|---|
koloa | koh-LOH-uh | wild duck 野生のカモ |
4つ以上の音節から成る単語の場合は、他の音節よりも少しだけ強くアクセントを置く音節が加わります。交互にアクセントをつけるパターンにより、より心地よい音を作り出します。
ハワイ語 | 発音 | 意味 |
---|---|---|
malihini | MAH-lee-HEE-nee | newcomer 新来者 |
上記のアクセントのパターンの主の例外として、最初の音節と4番目の音節に同じ強さの2つのアクセントを置く5つの音節からなる単語があります。ハワイ語では5つの音節から成る単語はいくつかしかないため、これらの単語に出会うことはあまりないでしょう。
ハワイ語 | 発音 | 意味 |
---|---|---|
ānuenue | AH-noo-eh-NOO-eh | rainbow 虹 |
3つ以上の音節から成るハワイ語の単語の多くはいくつかの言葉からなる複合語です。英語の複合語の例としては surfboard(サーフボード), motorboat(モーターボート), nevertheless(それにもかかわらず)などがあります。これらの長い単語は、正確にアクセントを置く位置を認識するためにその中に含まれる "root word(基となる語)" の基本的な知識が必要となります。なぜなら複合語の中のそれぞれの言葉を独立部位として発音し、他の部分とスムーズに融合させる必要があるからです。ハワイ語の長い単語を見たときには、標準語を確認することで、複合語として扱うのかどうかを知ることができるでしょう。
前のセクションで学んだ母音ペアはいつもアクセントを置く必要があります。母音ペアはどの位置にあっても強調するようにしましょう。
ハワイ語 | 発音 | 意味 |
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makai | muh-KAH ee | seaward 海からの |
mauka | MAU oo-kuh | island 島 |
また、どの音節にアクセントを置くかを考えるとき、長音符号 ā, ē, ī, ō, ū の重要性を覚えておきましょう。これらの符号が付いた母音も強調する必要があります。
ハワイ語 | 発音 | 意味 |
---|---|---|
manoa | muh-NOH-uh | many たくさんの |
mānoa | MAH-NOH-uh | vast, thick 広大な、厚い |
さらにハワイ語の長音符号の存在により、強調する部分をシフトさせる(長音記号シフト)必要があります。
ハワイ語 | 発音 | 意味 |
---|---|---|
huhu | HOO-hoo | wormy 虫のような |
huhū | hoo-HOO | angry 怒っている |
単純化
多くのハワイ語は繰り返しが多いのに気が付きましたか?ハワイの魚 humuhumunukunuku'āpua'a を例にとって見てみましょう。一見混乱しそうですが、良く見ると韻文のようになっているのに気が付くでしょう。
Humu-humu, nuku-nuku 'ā, pua'a.
スペルの重複はグループの中に同じような音節を作るだけでなく、覚えやすい言葉になるように魅力あるテンポを作るのにも役立っています。